小規模事業者の販売戦略の一つとして体験型イベントの実施があります。
今回はその体験型イベントを実施する目的や効果について考えてみたいと思います。

体験型イベントについて考える。(小規模事業者の販売戦略)

1 小規模事業者の販売戦略

みなさん、こんにちは。KIPマネージャーの小野寺です。
いきなりですが、新潟の燕三条地域で行われている「畑の朝カフェ」はご存知でしょうか?
田畑のロケーションを活用した農園体験型カフェで、地域の果樹園、畑、ハーブ園などを会場に農園まるごとの魅力を感じてもらおうと生産者自らが企画を練り、採れたて野菜や果樹を使った食事や畑仕事のミニ体験など会場ごとのメニューを提供するものです。
今では応募者が殺到しているそうです。
なぜこのようなことをされているのでしょうか?
いろいろなメリットあるかと思いますが、このような体験を盛り込んだイベントには主に
1.来られる方とのコミュニケーションが取れる、
2.来られる方に商品・サービスを知ってもらう、ファンを増やす、
といったステップにより関係性が構築できるという効果が期待できます。
起業されたばかりの方々の大きな悩みは販路開拓です。
誰に何をどのように売っていくかを実践していくうえで、見込み客を見つけ実際に買っていただくというステップは大変な労力を伴います。
そして、顧客心理としては知っている人から買うという行動は一般的であります。
同じ商品であれば知っている人から買おう、友達から買おう。皆様もご経験があるかと思います。
コミュニケーションによって人となりを知っていただき関係性を構築するということは小規模事業者にとって王道ともいえます。
お金のある大企業と違い小規模事業者にとって広告にお金をかけることはなかなかできません。
だからこそ小規模事業者にとってダイレクトに知っていただく機会を作るという仕組みを作り上げることは重要です。

2 仕組みを考える

では実際にそのような仕組みを考えることはできるのでしょうか?
例えば酒屋であれば「日本酒に合う料理教室」の開催、「日本酒講座」の開催、「日本酒好きの定例飲み会」
開催、あるいは「日本酒検定」の実施、などが考えられると思います。
いずれも日本酒好き、あるいは日本酒に興味がある方と関係性を構築し、日本酒をより好きになっていただく、そして購入する場合は当店から買っていただく、といった流れがイメージできます。
実際、このような取り組みをされている酒屋さんもありますし、酒蔵ではありますがおいしい料理とお酒を安価で提供して商品を知っていただくことをされているところもあります。

3 小規模事業者持続化補助金の活用

今まで書いてきた関係性構築を含めた販路開拓について国(中小企業庁)が補助金を出しています。
これは小規模事業者持続化補助金というもので、公募期間に販路開拓計画を申請し採択されれば補助率2/3で最大50万円まで補助金を出してくれるものです。
例えば販路開拓につながるHPの作成で75万円(税抜き)の計画だとすると、自己負担25万円(1/3)、残りの50万円を返す必要のない補助金として補助してくれます。(但し全体の消費税は自己負担です。この例でいうと75万円の消費税6万円は自己負担です。)
補助額が最大50万円なので、例えば90万円の計画では自己負担40万円、補助金が50万円となります。
この小規模事業者持続化補助金に申請できる条件は小規模事業者であること(小規模事業者とは、「製造業その他の業種に属する事業を主たる事業として営む商工業者(会社および個人事業主)であり、常時使用する従業員数が20人以下(卸売業、小売業、サービス業(宿泊業・娯楽業を除く)に属する事業を主たる事業として営む者については5人以下の事業者)です。
平成28年補正予算(平成29年に実施)において、この小規模事業者持続化補助金は14,115百万円が活用されています。(全国商工会連合会8,504百万円、日本商工会議所5,611百万円)
平成30年度の概算要求にも挙がっているので、平成30年春には募集が開始される可能性があります。
(上記に記載した条件等も変わる可能性があります。)
計画化においてはもちろんKIPでご支援させていただきますので、お気軽にお声がけください。

(文責:マネージャー小野寺義明)

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