ビジネスプラン(事業計画)をその後のビジネスに有効活用するためには、分析・検討しなければならい内容はおおむね決まっています。セオリーに沿ってプラン作りを進め、納得のいくビジネスプランにするためのポイントを説明します。

効果がでる『ビジネスプラン(事業計画)』の作り方①

こんにちは、マネージャーの古澤です。
前回は“事業を始める前に『ビジネスプラン(事業計画)』を作ろう!”をテーマに、ビジネスプラン(事業計画)の重要性と作成のポイントとして計画を実行レベルに落とし込むことを書かせていただきました。
今回は、「ビジネスプランを今後の事業に効果的にするためには」の視点から説明していきます。

1 ビジネスプランの流れ

ビジネスプランは、自分だけが理解するものではなく、第3者が見て、「この会社は何がしたいのか」を理解してもらうことが大事になってきます。
そうすることで事業の方向性、将来性を理解することができ、その後の『融資』や『補助金』などの資金調達に役立てることもできるようになります。
第3者に理解してもらうためビジネスプランにはある程度記載する必要のあるもの、記載する順番が決まっています。

大きな流れとしては
「経営理念」
「経営ビジョン」
「現状分析」
「事業の方向性」
「目標達成のための課題」
「具体的な実行策」
「経営計画(売上・利益計画、資金計画)」
となります。
それぞれの項目のつながりを図で表してみました。

各項目の内容についてこれから説明していきます。この図の関係を意識しながら読み進めてみてください。

2 経営理念とは

経営理念とは、企業を経営していく上での基本的な考え方です。
自分の会社が業界、地域、従業員などにどのように貢献していくのかを表し、働くための情熱や働きがいの源となります。
そのため、経営理念を作る効果としては、
・経営を行っていく際に選択する場合の判断材料となる
・同じ思いをいただく人を集められる
・全社員の考え方や行動に一貫性を持たせ、遂行することでやりがいを得ることができる
などがあります。
また、経営理念は創業時などの小さな企業でも重要になってきます。
『これから従業員を採用し、一緒に会社を成長させるため』、『お客さんとなる顧客に当社の考え方を理解してもらい共感してもらうため』など会社が成長・発展するために経営理念は重要な役割を担う大切なものなのです。

3 経営ビジョンとは

経営ビジョンとは、比較的長期の将来(5年後・10 年後)における自社のあるべき姿、なりたい姿です。
また、経営ビジョンの中では定性的な視点と定量的な視点を区別して考えます。
定性的視点とは、どのような会社の状態でありたいのかといった「目指すべき将来の企業像」です。
例えば、洗剤や歯磨き粉で有名な㈱ライオンで次のような経営ビジョンを作っています。

出典:株式会社ライオン ホームページ

定量的な視点とは、企業の将来像を具体的な数値に置き換えたもので、将来の目指すべき売上高、経常利益率等で表したものです。
定量的な視点からの経営ビジョンを経営目標と表現する場合もあります。
「自分の会社をこんな企業にしたい!」との思いを見える化してみることは、この後のビジネスプラン検討には不可欠となります。

4 現状分析とは

現状分析とは、自分の会社を取り巻く環境をしっかりと把握し、あるべき姿とのギャップを見つけ出せるようにすることです。
自社を取り巻く環境は自社だけを分析することでは不足します。
「当社はこんなことができる!だから売れるはずだ!!」と張り切って言ってもダメなんです。
自社を取り巻く環境を分析するときには、自社だけでなく、顧客と競合先も登場しなければなりません。
顧客のニーズを取られ、競合となる商品・サービスより優れていなければ売れません。
顧客の動向・ニーズをしっかりと調査し、自社と競合を比較して自社に優位性はあるのか、優位性を持つために何が不足しているのかを分析していきましょう。
特に競合先を調査する場合には、ターゲットとする顧客のニーズを満たす商品・サービスはすべて競合になることを意識してください。
“競合先を決めるのは顧客です!”

現状分析をしっかり行うことで現在の自社の位置づけを認識し、その中から自社の強いところは?これから狙えるビジネスチャンスは?とさらに深く分析していくのですが、この続きはまた次回お話させていただきます。

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