「ユースエール認定制度」を活用した若者採用戦略

人材採用は、育成や配置、評価、報酬などと並んで、人事戦略の重要な機能の1つです。人材採用を考える際、他の機能をきちんと把握し、それらとの「一貫性」を持たせる必要があります。一貫性がなければ、それぞれの機能の効果やメリットが十分に働かない恐れがあります。

人材採用計画の見直し

現在の労働市場は、売り手市場と言われ、中小企業や中堅企業にとって、新卒・第2新卒や若者などの採用は非常に厳しい状況になっています。

そのため、中小企業や中堅企業は、新卒・第2新卒や若者などの採用戦術の見直しを図る必要があります。

若者採用を行うにあたり、採用したい人材像、採用方法などを見直す必要があります。その時に考慮しなければならないのは、人材採用は、人事戦略の1つの機能であるということです。

企業の人事戦略には、採用だけでなく、育成や配置、評価、報酬などという機能があり、それぞれに戦術があります。人材採用を考える際、これらの他の機能との間に「一貫性」を持たせるということが非常に大切になります。

若者採用は、まだ仕事の経験や実績のない、「人材」を採用することになります。その「人材」を磨き、輝く「人財」にするためには、一定の費用を投入する必要があります。

しかし、多くの中小企業や中堅企業は、若者採用に多くの費用と時間を充てることができない状況といえます。

人材採用のチャネル(転職サイトやハローワークなど)を考える前に、若者が転職したい企業と選ばれるための人事戦略を再構築してみませんか?

「ユースエール認定制度」

「ユースエール認定制度」とは、若者の雇用・育成に積極的で、若者の雇用管理の状況などが優良な中小企業(常時雇用労働者300人以下の事業主)を、若者雇用促進法 に基づき厚生労働大臣が「ユースエール認定企業」として認定する制度です。

認定した企業に対し情報発信の後押しなどによって、企業が求める人材の円滑な採用を支援し、若者と中小企業とのマッチングを図るための制度です。

「ユースエール認定企業」のメリット

①ハローワークなどので重点的PRの実施

「わかものハローワーク」や「新卒応援ハローワーク」などの支援拠点で認定企業を積極的にPRすることで、若者からの応募増が期待できます。

②認定企業限定の就職面接会などへの参加が可能

各都道府県労働局・ハローワークが開催する就職面接会などについて積極的にご案内しますので、正社員就職を希望する若者などの求職者と接する機会が増え、より適した人材の採用を期待できます。

③自社の商品、広告などに認定マークの使用が可能

認定企業は認定マークを、商品や広告などに付けることができます。認定マークを使用することによって、優良企業であるということを対外的にアピールできます。

④若者の採用・育成を支援する関係助成金を加算

認定企業が次の各種助成金を活用する際、一定額が加算されます。 1. キャリアアップ助成金 2. 人材開発支援助成金(旧キャリア形成促進助成金) 3. トライアル雇用助成金 4. 特定求職者雇用開発助成金(三年以内既卒者等採用定着コース) 5. 三年以内既卒者等採用定着奨励金

⑤日本政策金融公庫による低利融資

株式会社日本政策金融公庫において実施している「地域活性化・雇用促進資金(企業活力強化貸付)」を利用する際、基準利率から-0.65%での低利融資を受けることができます。

⑥公共調達における加点評価

公共調達のうち、価格以外の要素を評価する調達(総合評価落札方式・企画競争方式)を行う場合は、契約内容に応じて、認定企業を加点評価するよう、国が定める「女性の活躍推進に向けた公共調達及び補助金の活用に関する取組指針」において示されました。

ユースエール認定企業になるためには

以下に記載されている認定基準を全て満たす中小企業(常時雇用する労働者が300人以下の事業主)であれば、認定企業となることができます。

1 学卒求人※1など、若者対象の正社員※2の求人申込みまたは募集を行っていること
2 若者の採用や人材育成に積極的に取り組む企業であること
3 以下の要件をすべて満たしていること
・直近3事業年度の正社員として就職した新卒者等のうち同期間に離職した者の割合が20%以下※3
・前事業年度の正社員の月平均所定外労働時間の平均が20時間以下かつ、月平均の法定時間外労働60時間以上の正社員が1人もいないこと
・前事業年度の正社員の有給休暇の付与日数に占める取得日数の平均が70%以上または取得日数の平均が10日以上※4
・直近3事業年度において、男性労働者の育児休業等の取得者が1人以上または女性労働者の育児休業等の取得率が75%以上※5
・「人材育成方針」と「教育訓練計画」を策定していること
4 以下の青少年雇用情報について公表していること
・直近3事業年度の新卒者などの採用者数・離職者数、男女別採用者数、35歳未満の採用者数・離職者数
・平均継続勤務年数
・研修内容、メンター制度の有無、自己啓発支援・キャリアコンサルティング制度・社内検定などの制度の有無とその内容
・前事業年度の月平均の所定外労働時間、有給休暇の平均取得日数、育児休業の取得対象者数・取得者数(男女別)、役員・管理職の女性割合
5 過去に認定を取り消された場合、取り消しの日から起算して3年以上経過していること
6 過去に[7]から[12]までに掲げる基準を満たさなくなったため認定辞退を申し出て取り消した場合、取消しの日から3年以上経過していること※6
7 過去3年間に新規学卒者の採用内定取消しを行っていないこと
8 過去1年間に事業主都合による解雇または退職勧奨を行っていないこと※7
9 暴力団関係事業主でないこと
10 風俗営業等関係事業主でないこと
11 雇用関係助成金の不支給措置を受けていないこと
12 重大な労働関係法令違反を行っていないこと

 

※1 少なくとも卒業後3年以内の既卒者が応募可であることが必要です。

※2 正社員とは、直接雇用であり、期間の定めがなく、社内の他の雇用形態の労働者(役員を除く)に比べて高い責任を負いながら業務に従事する労働者をいいます。

※3 直近3事業年度の採用者数が3人または4人の場合は、離職者数が1人以下であれば、可とします。

※4 有給休暇に準ずる休暇として、企業の就業規則等に規定する、有給である、毎年全員に付与する、という3つの条件を満たす休暇について、労働者1人あたり5日を上限として加算することができます。

※5 男女ともに育児休業等の取得対象者がいない場合は、育休制度が定められていれば可とします。また、「くるみん認定」を取得している企業については、くるみんの認定を受けた年度を含む3年度間はこの要件を不問とします。

※6 [3][4]の基準を満たさなくなったことを理由に辞退の申出をし、取り消された場合、取消しの日から3年以内でも再度の認定申請ができます。

※7 離職理由に虚偽があることが判明した場合(実際は事業主都合であるにもかかわらず自己都合であるなど)は取消します。

ユースエール認定制度は以下のURLよりご確認できます。

https://wakamono-koyou-sokushin.mhlw.go.jp/search/service/top.action

 

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